最近では20代、30代の共働きご夫婦が
マイホームを購入するケースも多く
なってきています。共働きのご夫婦は、
それぞれの収入を合算できるので、
選べる物件の幅が広がり、購入価格が
高くなる事も多いです。
また、住宅ローン控除を夫婦で受けられる、
団体信用生命保険でリスクが分散できる
など大きなメリットがあります。
一方で、夫婦合算だから買える金額を
予算にしてしまうと、万が一、片方が
働けなくなった、離婚した等といった
事が起こった場合に支払いが出来ない
というリスクも出てきますので、
共働き夫婦の家づくりについて
注意すべき点をまとめてみました。
1.夫婦の今後の働き方をしっかり話し合いましょう
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/07/2409588-1-1024x768.jpg)
これが一番大事だと思います。
20代夫婦が家づくりを行う時、
夫婦ともにまだ年収も高くなく、
夫婦合算で計画しないと買えない
というケースも少なくないと思います。
それはそれで悪い事ではありませんが、
夫婦の将来の働き方をしっかりお話し、
無理の来ない計画を行う事が大切です。
例えば、
「子どもが出来たらどうする?」
「産休育休を使って、復帰しようかな。」
「子どもが3人になっても働ける?」
「3人になったらパートくらいしか
出来ないかもね。」
そういう将来的な働き方も
夫婦でしっかり行って計画する必要が
あります。
極端な話、夫婦収入合算で
計画する場合は、妻(夫)が定年退職まで
働く意思があるのか。働ける環境の会社
なのかも真剣に考える事が大切です。
2.収入合算で購入するメリット
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/07/2580779-1024x1024.jpg)
収入合算で購入するメリットとしては
①住宅ローンが多く組める
その為、気に入った家を購入する事が
出来るし、満足できる家づくりを行う
事が出来るようになります。
②住宅ローン控除を夫婦で受ける事が出来る
4,000万円の住宅ローンを夫婦で半分ずつ
借りたという事になれば、年末残高の1%
のローン控除が使えますので、結構な額
の節税となります。
③団体信用生命保険が夫婦で加入できる
団体信用生命保険を夫婦で加入する事で
万が一のリスクを軽減する事が出来ます。
金融機関によっては夫婦共に加入できる
商品もありますし、または借入額
4,000万円の内、2,000万円ずつの加入
となるケースもあります。
団体信用生命保険はどのような加入が
良いか将来のリスクも踏まえて検討する
必要がありますので、住宅営業もしくは
ファイナンシャルプランナーと相談して
決めた方が良いと思います。
3.収入合算で購入するデメリット
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/921038_s.jpg)
夫婦で収入合算した場合のデメリットとして
①離婚・別居の時に処分しにくい
万一、離婚や別居などの問題となった時に
家を処分しにくいことです。
夫婦で購入した共有名義ですので、
原則として両者の合意がなければ売却
したり貸したりすることが出来ません。
離婚を考えて家づくりをする人もいませんが、
いまや3組に1組が離婚する時代。
夫婦で家を買うなら何よりも夫婦の仲が
良い事が大事だと思いますが、万が一の
時はきちんと話し合って処分する必要が
あります。
②収入合算すると高い物件を購入出来る
こちらは一見、メリットのように見えますし、
見方によってはメリットでもありますが、
収入合算の場合、住宅ローンの借入額が
大幅に増える為、家づくりにお金を
かける事が出来るようになります。
例えば住宅ローンの上限が3,500万円
自己資金が500万円の方は4,000万円
以内で土地や諸費用まで含めた家づくりを
計画されますが、
収入合算で住宅ローンの借入額が増えると
「一生に一度の買い物だもん」
っていう気持ちになり、当初決めていた
予算より大幅に増える方も多いです。
いくら借りれるという視点ではなく、
無理なく払えるという視点で判断する
事が大切となってきます。
③収入合算で買ったのにどちらかが退職した
収入合算で購入したのにどちらかが
会社を辞めてしまった場合、支払いは
もちろん、住宅ローン控除の節税対策も
せっかく夫婦にしていたのに片方しか
受ける事が出来なくなってしまう事も
あります。
また、夫婦で住宅ローン控除を
うける為に、所有権も二人の名義に
している場合、片方の収入が無くなっても
支払いの義務がなくなる訳ではありません
ので、働いている方が支払いをしていく
事になります。
その場合、収入がある方が
収入ゼロの方に贈与をしていると
見なされ、贈与税が発生する可能性が
ありますので注意が必要です。
基本的に年間110万円の基礎控除が
ありますので、大丈夫だとは思いますが、
借り入れが大きい場合は注意して下さい。
4.土地、建物の名義はどうすれば良いか?
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/2190031_s.jpg)
夫婦が資金を出し合って購入した
マイホーム名義(所有権割合)は、
資金の負担割合に応じて共有持分
にするのが原則です。
例えば4,000万円の家を、夫2,000万円、
妻2,000万円の負担で購入した場合、
共有持分は夫が1/2、妻が1/2とします。
登記上は持分を自由に決められるので、
夫100%とする事もできますが、
その場合、夫は2,000万円しか負担して
おりませんので、妻が出した(借りた)
2,000万円分は妻から夫へ贈与したと
みなされ多額の贈与税が課せられます。
また、住宅ローン控除も持ち分によって
決まりますので、実際の所得額や子ども
や親の扶養をどちらが見ているか等、
細かい所までしっかり計算して検討した
方がメリットが大きくなると言えます。
夫婦であっても、贈与税は発生しますので、
年収や自己資金の金額、または親からの
贈与についてもどちらの親からの贈与なのか
も考えた上で持ち分をどうしたら良いかを
計算、判断していく必要があります。
5.まとめ
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/252455.jpg)
夫婦収入合算で家づくりを計画する場合、
色々な面で気を付ける事が多いです。
一番はたくさん借り入れが出来るよう
になり予算上限があがってしまう事。
支払いが苦しくならいような
計画をしましょう。
また、住宅ローン控除も夫婦で受ける場合、
主債務者、連帯債務者になった上で
名義もきちんと分けないとローン控除が
受けられなくなってしまいます。
連帯保証人はローン控除は受けれませんし、
共有名義にしてなかった場合も
住宅ローン控除は受けられませんので、
そこは十分を気を付けて下さいね!!
今回は夫婦収入合算で計画する方へ
注意点をまとめてみました。
こちらは是非参考にして失敗しない
家づくりを行って下さいね!!
https://myhome-note.com/housing-loan-note/268/
失敗しない住宅ローン 夫婦合算の場合の注意点 団体信用生命保険編
引用元:FP資格をもつ建築士が解説!本当に失敗しない家づくりブログ
[…] […]