今回は20代での家づくりについて
メリット・デメリットをまとめて
みました。
2021年4月住宅金融支援機構
の調査(モニター1500件)では、
住宅ローンを組まれた方の12%が
20代という結果が出ています。
頭金がなくても住宅ローンが組める
ようになってきている現在では、
20代のうちに住宅取得を考える事が
出来るようになったという事が要因として
上げられるのではないかと思います。
20代のうちに住宅を購入する場合の
メリットとデメリットを十分に
理解したうえで決断する事で大きな
失敗を防ぐ事が出来ますので、
20代で買いたい!と思われる方は
是非参考にお読みください。
1.20代で家づくりをするメリット
①返済期間を長く組める
定年退職(60歳)までに返済しようと
考えた場合、25才ですと35年返済でも
完済が出来ます。
仮に60才で完済出来なくても
60代前半で返し終わる事が出来るので、
将来的に安心感があります。
②住宅購入までの家賃負担が少なくなる
中には結婚して賃貸に住まずに
購入する方もおられます。
賃貸に住む期間を短くできるので結婚後、
駐車場込みで月8万円の家賃の家に
5年間住んだら敷金まで含めて考えると
500万円以上のお金を使う事になります。
早い段階で家づくりをすると、その分の
家賃負担は住宅ローンの返済に回せる事
になります。
③借入額可能額が少なく、返済が楽になる
20代はまだ年収が比較的安い状況です。
その為、住宅ローンの借入限度額が
低くなります。高いマイホームは
買えませんが、その分、住宅ローン
の支払いが楽になりますので、
メリットとして考える事が出来ます。
また、30代、40代となるにつれて、
所得が上がりますので、繰り上げ返済も
しやすくなり、将来、金銭的に余裕が
生まれる事になります。
④自動的に団体信用生命保険に加入できる
住宅ローンを組むと、必然的に
団体信用生命保険に加入が出来ます。
その為、生命保険の死亡保険については
過度に加入する必要がなくなります。
その分、入院や通院の保険を手厚く
したり、がん保険や傷害保険に加入
する事が出来ますね!
賃貸暮らしの場合は死亡保険も
しっかり加入する必要があります。
⑤少しでも長くマイホームで生活が出来る
新婚時に公団の安い団地に住んで
頭金を貯める事も大事だと思いますが、
高級な賃貸マンションに住んで、
預金も出来ないという状態は
将来のマイホーム計画にはあまり
お勧め出来る状況ではありません。
マイホームを早くに建てるメリット
としては、少しでも長く、素敵な家に
住む事が出来るという事もありますね。
夫婦だけの生活、子どもが生まれてから
一つ一つの想い出を新築のマイホームと
一緒に育む事が出来ます。
2. 20代で家づくりをするデメリット
①将来的な不確定要素が多い
将来の子どもの人数、親の事等
家族数が不明確なまま家の間取り
も検討する必要があります。
また、転勤や転職等、仕事自体に
まだ慣れていない事も不安要素
になりますね。家を建てる事により
それが責任感になれば良いのですが、
それがプレッシャーになってしまう
という事も考えないといけません。
また、縁起でもない事を書きますが、
20代という事はまだまだ新婚です。
日本の離婚率は35%となっています。
家を建てての離婚となると色々と
大変ですので、このあたりも
不確定要素と考えた方が良いかも
しれませんね・・・。
②住宅ローンの支払いが大変
20代は年収があまり高くない為、
住宅ローンの借入限度額も少ない分
贅沢な家を望めない(望まない)
というのはメリットでもあります。
年収については高くても安くても
必ずかかる費用がありますので、
20代で住宅ローンを組むと比較的
支払いには苦労する事が多いです。
年収が高くても安くても必ずかかる
費用としては、携帯電話代、食費、
光熱費、水道・下水道費、小遣い、
自動車代・維持管理費等です。
節約する事が難しい費用と言えます。
③年収が低く、購入できる物件が限られる
年収は50才をピークに上昇する企業が
多く、20代はまだまだ今からといった
感じです。
25才の場合、大卒から3年しか
経ってませんし、28才でも約5年、
昇給もそこまで望めません。
その為、今の年収で借りれる金額を
予算と考えて計画しなければならず、
必然的に予算が下がります。
本当は広い土地が欲しかったけど。
本当は〇〇ハウスさんで計画
したかったけど、予算の事を考えて
建売住宅を買ったという人も
多いです。
将来的に年収が上がった時に
もっと良い家にすれば良かったと
後悔する事も少なくないです。
④住宅ローン控除の恩恵が少ない
住宅ローン控除は年末の借入残高の
1%が所得税(住民税)から控除
されるという制度ですが、20代の
方はまだ所得が高くない為、所得税
や住民税も安い方が多いです。
自分が支払った税金が上限となる為、
借入残高が3,000万円の場合、本来
30万円が控除されるのですが、
10万円しか税金を納めてない場合は
10万円が還付されるだけになります。
⑤子供が赤ちゃんなのでパートが出来ない
20代夫婦の多くは第1子が産まれた
ばかりという方も多いです。
その為、奥さんがパート出来ない
(しにくい)という状況が多く、
収入的にも厳しい状態になります。
もちろん、旦那さんの所得次第では
ありますので、何とも言えませんが、
第一子から、第二子を授かったとか
そういうご年齢ですので、奥様が
フルに働くという事は難しい可能性が
高いと言えます。
3.20代の家づくりで失敗・後悔しないために
20代の家づくりで後悔しないために、
色々な事を想定して話し合う事が大切です。
モデルハウスや土地を見に行って、
営業マンと話して『衝動買い』するのは
とても危険です。
上記のメリットやデメリットを踏まえて
どんな家にしたいのか、子どもは将来
何人欲しいのか、会社の転職の可能性は?
奥さんの実家の近くにする?等
将来的に考えられる事をしっかり話し合い
想定して下さい。
また、お互いのご両親からもアドバイスを
もらって下さい。
人生の先輩&最大の応援団から
たくさん良いご意見を頂けると思います。
特に20代の家づくりは
『年収の面』と『不確定要素』の部分が
大きいです。すべてをクリアにする事は
出来ませんが、夫婦で将来を話し合う
良い機会だと思います。
家づくりを通して、将来の夫婦像、
将来の家族像を話し合ってみましょう。
4.まとめ
結論から申し上げますと、
私は20代の家づくりについては
大賛成です。色々なデメリットを考慮した
上で、きちんとそういう事を想定して
計画をしていけば素晴らしいマイホーム
計画になると思います。
未確定要素も多いのは事実ですが、
真面目に働いて、夫婦が思いやりの
心を持って仲良く生活すれば、
まず失敗は無いと思います。
もっといい家にすれば良かった~と
本気で考えて後悔した場合は、
20代で建てた家を売却して
新しく豪邸を建てる事だって出来ます。
今回は20代夫婦の家づくりについて
まとめてみました!
20代での家づくり、私はお勧めですが、
心配な方はFPに相談する事を
お勧めいたします。
ご参考にして下さいね!!
[…] […]