地域によっても異なりますが、
私の地元の福岡市は土地価格が
上昇し続けており、10年前に
坪単価30万円だった場所が、
昨年くらいから2倍の60万円となった
エリアまで存在します。
政府の方でも、住宅着工件数を落とさない
ように、超低金利政策や、
グリーンポイント、住宅ローン減税等、
たくさんの優遇税制で頑張っていますが、
ここに来てのウッドショック!
土地も家も高くなってしまっています。
どうして土地の価格が上がっていくのか
簡単にご説明いたします。
1.土地の価格はどうやって決まる?
土地の価格がどうやって決まっているか?
簡単に言うと、需要と供給のバランスです。
買いたい人が多ければ、価格は上がるし、
少なければ価格は下がる。
逆に売地が多いエリアは価格が下がるし、
売地が少ないエリアは価格が上がります。
人気があるエリアで土地が無い所は
バブルの時のような値段になっているのは
その為です。
また、2021年の流行り(傾向)ですが、
福岡のような地方都市でも、
東京や大阪の様に土地の面積を小さくして、
建売を建てる会社さんが出てきて、今までは
土地50坪+建物30坪で
3,000万円の建売住宅が
土地35坪+建物27坪で
3,000万円と、価格は同じでも内容が
全く違う販売方法も流行っており、
狭小地戦略の建売会社さんが坪単価を上げる
要因の一つにもなっていると思われます。
2.ウッドショックの今後の影響は?
建物についても
ウッドショックと言われる現象により、
木材の価格が高騰するという事態と
なりました。ウッドショックの原因は、
新型コロナウイルス感染拡大によって、
アメリカの住宅建設が一時的には
落ち込みましたが、
2020年5月のロックダウン解除後
から住宅の建築需要が増え、
7月頃から大きく増えるようになりました。
これは、過去に例がない規模の財政出動
と金融政策が取られた結果、
アメリカではリモートワークで自宅で
仕事をする人が郊外に家を建てたり、
リフォームをする流れとなった事が
原因と言われています。
日本で建てる材木も国産が4割、残りの6割は
輸入に頼っている為、日本でも木材の入手が
困難となり、木材の価格が高騰しています。
アメリカでは木材価格も落ち着きはじめ、
木材価格も下落していますが、
アメリカで価格が高い時に契約した
木材が日本に輸入されるのがこれから
なので、国内の木材価格の上昇は
続くとみられています。
日本での木材の価格の上昇も調達不足も
もう少し続きそうなので注意が必要です。
3.今は買わない方がいいの?
土地の価格上昇とウッドショックの影響
については外的要因として考える必要は
あります。価格が高い時に無理して購入して
あとでローンの支払いに困るという事に
なればそれは大変です。
また、自分達の生活の中で「今」が
マイホーム購入のタイミングという事も
あります。
・子どもが小学校に上がる前には
とか
・転職(起業)する前にどうしても今だから
とか
そういうご家族のタイミングがあれば、
今検討する方が良いので、国が出している
優遇税制や超低金利、様々な補助金を
活用して、少しでも有利に進めて行ければ
良いと思います。
太陽光発電システムも、パソコンも
いつ買えば良いかというのはその人の
タイミングもありますので、どちらが
良いかの判断は個々人で行うべき事ですが、
「今」じゃなくて良い人はわざわざ
土地も家も高くなっているタイミングで
購入する必要のないのかなと思います。
(2021年9月、福岡都市圏の場合)
数か月、見極め・勉強期間として考える
時間が出来てラッキーと思っても
良いのではないでしょうか?
4.まとめ
都道府県、エリア、都心部・郊外によっても
土地の上昇・下降は変わると思いますが、
コロナ禍、オリンピックが終わっても土地や
建物、マンションもまだまだ下がる傾向では
ないですね。
投資物件も同じかと思いますが、
現金を持っているより、
不動産を持っていた方が良いと
考える人が多いからかもしれません。
ただ、家に限らず、必要な時に買う。
逆に安いからと言って買う時ではない時に
買うのは昔のことわざにもありますが、
『安物買いの銭失い』
になりかねませんので、特に一生に一度の
マイホームをご検討の際にはご家族で
しっかりお話し合いをして頂けたら
と思います。
その上で、上記のような社会情勢も
交えて自分達のタイミングを計って
検討して頂けたらと思います!
色々な見方をすれば土地が高くなるのが
一概に悪い事とか言えませんが
マイホームをご検討の方の為には
土地価格もウッドショックも早期に
収まる事を期待しております!!