住宅ローンを借りて、支払いが始まります。
ほとんどの方はリスクも考え35年返済を
ご選択されると思います。
仮に、実際は25年とかで返せる
支払い額だったとしても
私は35年で借りる事をお勧めします。
その理由は
1.リスクヘッジになる。
仮に25年返済で借り入れしても
毎月返せる額になる場合でも、これだけ
長期に渡る住宅ローン、
何があるかわかりません。
低金利、
住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税)、
団体信用生命保険を比較しても、
短く借りるメリットよりも
長く借りるメリットの方が大きいです。
これだけ安い金利で長期間借り入れが
出来るローンは他にはありません。
あえて短期間で借りるより、
長期間で借りて繰上返済を行って
短期間で返す方法が有利だと言えます。
2.金利面
2021年5月の金利、変動ですと
0.4%~0.5%という所が多いです。
それに、団体信用生命保険で8大疾病付とか、
ちょっと考えにくい低金利です。
また、固定金利で1%前後、過去に遡っても
金利は超低金利の状況が続いています。
住宅ローンを短く(少なく)借りて、
家が出来たら後に自動車ローンを組む方
とかも見かけますが、
本当にもったいない事です。
3.住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税)
住宅の取得等から6か月以内に居住し、
一定の条件のもと確定申告をすれば、
年末まで居住している場合に限り、
10年間にわたり年末時点のローン残高
に応じて所得税の税額控除が
認められる制度の事。
控除額は
控除限度額 = 年末ローン残高 × 1%
(上限40万円。特定取得:住宅取得時の
消費税が8%又は10%以外は、上限20万円)
*2019年10月から2020年12月までの間
に入居した場合は13年になる人もいる。
控除ですので、収めた所得税や住民税以上は
還付されませんが、年末のローン残高の1%
が控除されるという事は金利と比較しても
損するどころか得してる計算になる方
も多いと思います。
4.繰上返済がしやすい
以前は繰上返済をするのに手数料
がかかる銀行さんも多かったし、
100万円単位とか返済額が決まっていたり、
わざわざ銀行さんに出向いて手続きを
しなくてはいけなかったり。
結構、ハードルが高かったのですが、
今は、ほとんどの銀行さんで繰上返済手数料
が無料だったり、
1円単位から繰上返済が可能になったり、
ネット上で簡単に手続きが出来たりと
簡単に繰上返済が行えるようになりました。
いつでも返せるという所からも
返済期間を長くする事に
抵抗を持たなくても良いと考えます。
*もちろん早く返す意識は大事ですよ!
5.まとめ
人によって違いますので、
一概にたくさん借りた方が良いとか
返済期間も長い方が良いとかという事を
書いた訳ではありません。
今回書きたかったは
低金利と団信のメリット、
住宅借入金等特別控除と
繰上返済をうまく組み合わせて計画をすれば
大きなメリットとなるという事です。
上記は全員に当てはまる訳ではありません。
住宅ローンを多く借りるのが怖いというのは
もっともですし、少しでも早く返済したい
というのも正しい意見ですが、
上記の事も踏まえて検討する方が
賢い返済計画となります。
次回は繰上返済の方法と
タイミングを記事にしたいと思います。