賃貸派vs持ち家派
については以前も記事にしましたが、
今回は賃貸派の方に知っておいて欲しい
リスクをご紹介しようと思います。
え、そんなことになるんだったら
若い時に買っておけば良かったって
思っても遅いので、賃貸住宅の
高齢者リスクだけはちゃんと
ご理解頂けたら幸いです。
リスク① 年金から今の家賃を捻出出来るか?
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/06/3884788_s.jpg)
厚生労働省の「令和元年度厚生年金保険
・国民年金事業の概況」によると、
会社員など厚生年金に加入している人の
支給額は平均で月額14万6,162円です。
この金額には老齢基礎年金も含まれています。
夫婦2人分の年金額について
夫サラリーマン・妻主婦の家庭では
平均20万2,211円となります。
個人事業主、自営業者の方は夫婦二人
併せても11万2,098円となり、
貯えが無ければ、かなり厳しい生活
になる事が予想されます。
いずれにしても、給料がある現役時代に
借りたマンション、仮に家賃8万円とした
場合に上記の年金から家賃を負担するのは
きわめて困難だと言えます。
とはいえ、安いアパ―トに引っ越す場合。
下記リスク③のように貸してくれないという
事になる可能性がありますので要注意です。
リスク② 長生きすればする程、住居費がかかってしまう
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/1818214-1024x773.jpg)
リスク①の延長のようなお話ですが、
賃貸住宅の場合、お家賃は死ぬまで
支払いが発生します。
仮に月々8万円のお家賃の所にお住まい
であれば、年間96万円となり、
60才~90才まで30年間で計算しても
約3,000万円の出費となります。
家賃や生活費にビビりながら生きていくのも
大変だと思いますので、賃貸派の方は
このリスクも頭に入れて頂けたら幸いです。
かといって長生きはしたいですし、
やっぱりお金は大事ですね・・・。
リスク③ お住まいのアパートが建替えになり立ち退きにあった
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/06/5024797_s.jpg)
リスク①、リスク②のお家賃の問題ですが、
お支払いが可能な方には特にリスクにも
なりませんし、更新も自動更新ですので、
余程の事が無い限りは高齢になったから
更新しませんなんて事は言われないと
思います。
ただ、昔から住んでいるアパートが
老朽化して建て替える等、売主さんに
正当な理由がある場合は立ち退きの
請求が認められるケースがあります。
その場合、引越し代や家賃の数か月分を
お支払い頂けると思います。
ただ、年齢が80才位の時に立ち退きに
あった場合、次のリスク④のようなことが
考えられますので、注意が必要です。
リスク④ 高齢者になると契約を断られるケースがある
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/06/4898343_s.jpg)
貸主さんにとって、高齢者にお貸しする
リスクが大きい事で入居時の審査で
お断りされるケースがあります。
高齢者に貸す事でどんなリスクがあるのか
ご紹介させて頂きます。
高齢者にお貸しするリスク
①病気、寝たきり、孤立死のリスク
特に孤立死となり、何日も見つからなく
ご遺体が腐乱したとかになると、
事故物件として、告知事項に当てはまる
可能性があります。
お部屋はもちろん、その賃貸住宅自体の
価値を下げかねないため、高齢者に
お貸しするのを控える家主さんも多いです。
②認知症のリスク
高齢者の方が認知症になり、
家賃滞納やご近隣トラブルに発展する
リスクがあります。また、認知症までは
なくても、忘れっぽくなって、
火の消し忘れによる火災の発生等の
リスクも考慮してしまいます。
③近隣トラブルリスク
生活習慣の違い、
ジェネレーションギャップ等
高齢者の方は他の入居者と
トラブルをおこしやすいのも
懸念点の1つとなります。
高齢者本人に悪気はなくても、
今の若い奴は!
ゴミ捨てのマナーもなっとらん!!
とか、怒り出す高齢者の方も
おられるので注意が必要です。
こういうリスクを回避するため、
高齢者の方には積極的に入居して欲しいと
思っている家主さんが多いようです。
まとめ
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/212459.jpg)
持ち家は資産ではないという一部の
意見もありますが、将来的に持ち家が
無く賃貸で暮らしていくにはさまざまな
リスクがあります。
もちろんお金さえあえば、年を取っても
現金で購入する事も出来ますので、
心配はいりませんが、お金が無い状態で
老後を迎えるのはリスクが大きすぎます。
また、高齢者の方が家賃を滞納したとしても
日本の法律では、すぐに出て行ってもらう
事が出来ず、裁判所で明渡しの訴訟を提起し、
裁判所の判決を待つ必要があります。
しかも、高齢者の場合は特に強制退去を
させにくいという現状もありますし、
お住まいの原状回復費用を徴収する事も
きわめて難しい状態になります。
このようなリスクから資金力の少ない
高齢者は賃貸住宅を借りるという事が
難しいと言わざるを得ません。
今回は賃貸派の方に気を付けて頂きたい事
をまとめてみました。
ずっと賃貸が良い!という方も貯蓄は
しっかりして、賃貸が借りにくくなった時
には中古マンションでも購入できる位の
資金はご準備されることをお勧めします。