家を建てる時、予算も気にしないと
いけないし、採用を断念する仕様や
設備もあると思います。
その中で、私が思う
「これはケチらない方が良いかな~」
という仕様や設備をご紹介します。
あくまでも私の個人的な好みですので、
参考程度にご覧くださいね!
1.外壁 高耐候シーリング
外壁材は塗膜色あせ20年保証とか、
光セラで汚れにくいとか良い材料
はたくさん出てきましたが、
意外と住宅会社さんとの打合せに
出てこないシーリング材。
これがとても重要です。
外壁材自体は20年、30年以上なんとも
ないのに(色あせ、汚れは出ます)、
シーリング材が紫外線にやられて
ボロボロになる。その結果そこから
雨漏りが起こるという事に繋がります。
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/2523578_s.jpg)
劣化は硬化⇒縮み⇒ひび割れが起きて、
雨漏りに繋がる。
将来的に外部のリフォームの年数を
伸ばす事で生涯メンテナンス費用を
安く抑える事が出来ます。
仮に、外壁材は30年持つけど、通常の
シーリング材は10年前後しかもちません。
ちなみに外壁材は扱わずにシーリング
だけやり替えをしようと思っても、
家の大きさによっても違いますが、
シーリングの打ち直し費用が約30万円、
足場を組むのに約30万円、合計60万円程度
もかかる可能性があります。
その為、耐久性に優れるシーリング材を
採用する事が本当に大事です。
ちなみに色々なメーカーで出している
高耐候シーリング材は、20年から30年も
長持ちする材料があり、
それに仕様変更しても10万円~20万円程度
のアップで出来ると思います。
仕様の打合せの際には必ず
シーリングの種類を聞いて、
標準仕様が高耐候シーリングです。
と言われる会社さんはそれでよし!
標準は一般的なシーリング材です
と言われる会社さんの場合は是非、
高耐候シーリングに変更する事
をお勧めします。
2.屋根 陶器瓦
屋根材の種類は陶器瓦、セメント瓦、
彩色石綿セメント板(カラーベスト)、
アスファルトシングル(リッジウェイ)、
ガルバリウム鋼板等、色々あります。
それぞれにメリット・デメリットが
ありますが、耐久性という面で
私は陶器瓦をお勧めします。
陶器瓦のデメリットとしては
他の材料に比べ重い。
金額が高い。
という事があります。
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/2684120_s.jpg)
メリットとしては色あせがほとんどない、
コケも生えにくいと耐久性や耐候性に
優れています。
昔は台風に弱いという面もありましたが、
今の瓦は台風対策も取られた
瓦が多くなっています。
和風にも洋風にも使えますので、
陶器瓦はお勧めです!
3.断熱材、断熱方法
断熱方法には外張り断熱、
充填断熱の2種類、東北や北海道等
寒い地域は両方取り入れる事もあります。
外張り断熱にも充填断熱にもメリット
・デメリットがありますので、
ここで詳しく説明は出来ませんが、
断熱材の種類としてはグラスウールや
ロックウールといった「繊維系断熱材」
よりも、硬質ウレタンフォームのような
「発泡プラスチック系」断熱材の方が
隙間も少なくより気密・断熱性が
良いと感じます。特に湿気にも強く
新築時だけでなく、その性能が長く続く事
が考えられます。決して「繊維系断熱材」
が駄目だという話ではなく、私の好みです。
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/405081.jpg)
知ってほしいのは、
本当に色々な種類の断熱方法、
断熱材があるという事です。
メリットとデメリットをしっかり聴いて、
自分達の希望に合う断熱材を
チョイスしてください。
4.窓・サッシ
2021年、サッシは樹脂複合サッシ
もしくは樹脂サッシを標準仕様に
している会社がほとんどだと思いますが
・・・一応確認して下さいね。
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/977563.jpg)
アルミサッシが駄目という訳では
ありませんが、
家の性能がどんどん良くなり、
気密もC値(隙間係数)が1を切る
会社がほとんどになってます。
サッシの結露対策、断熱対策を考えても
樹脂複合サッシもしくは樹脂サッシの
採用をお勧めします。
(気密が高くなり、結露しやすくなった
という事です。)
また、
窓は最低ペアガラス+LOW-Eガラス
(熱遮断ガラス)を採用、予算が許せば
外側のガラスを防犯ガラスに
出来たら良いですね!
5.長期優良住宅
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/189007_s.jpg)
長期優良住宅にはメリットがいっぱい
- 決められた内容をクリアしており、性能が高い
- 税金の優遇措置が受けられる(登録免許税、固定資産税)
- 住宅ローン控除の限度額が上がる(1,000万円も)
- 地震保険が安くなる
- 売却する時に「付加価値」がつく
デメリットとしては
建築費が上がる、申請費用が高くなる、
定期点検の義務がる等といった事
があります。
おススメの中に入れましたが、
費用の事もありますので、
私は必須ではないかな~と。
建てる会社さん次第ですかね!
6.省令準耐火構造
具体的な基準は、
独立行政法人住宅金融支援機構が定める
構造(仕様)に合致する建築物となります。
木造でご新築される方には
特にお勧めします。
メリットは
- 燃えにくい家になる。人命に係わる事ですので、外せませんね。
- 火災保険料がお安くなる。会社によっては45%~50%お安くなることもあります。
デメリットは特にありません。
出来れば省令準耐火構造は標準です
というくらいの会社に頼みたいです。
何度も言いますが、私の好みです!
7.まとめ
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/4139943_s.jpg)
予算も本当に大事ですし、予算オーバーして
計画する事はお勧めしませんが、
上記6項目に関しては採用する、
しないではなく、
知っておいて欲しい項目となります。
何故ならあとで出来ないからです。
家が建った後、1年後にカーポート付けよう
とかウッドデッキつけようとか、
シャッター追加しようとかは可能ですが、
変更できない事はお打合せ時に
しっかり検討して欲しいと思います。
今回の記事は私の主観が多い為、
参考程度にして頂けたらと思いますが、
私がこの業界に20年以上いて感じた事です。
契約前の方は是非ご確認頂けたら幸いです。