家を建てる時、
自分達の力で建てたい。
親の力は借りたくない。
と言われる方が圧倒的に多いです。
実際に自分で住宅ローンを組んで
計画される方が多いのですが、
果たしてそれは正解でしょうか?
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/3095959_s.jpg)
家を建てる時だけに非課税で
贈与が出来る制度を知らないと、
親が亡くなった時に相続税が
たくさんかかってしまい、
もったいない事になる可能性も
ありますので、援助をしてもらうか
どうかは別として、簡単にご説明します。
まず、その説明をする前に
相続税の事を書きます。
平成27年から基礎控除が改正されて
控除金額が大幅に少なくなりました。
それにより、相続税を
払わないといけない家庭が増えました。
1.相続税の基礎控除
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/1818214-1024x773.jpg)
相続税の基礎控除は
平成26年までは5,000万円
+法定相続人一人当たり1,000万円でした。
それが改訂されて平成27年からは、
3,000万円+法定相続人
一人当たり600万円になりました。
例えば相続人が妻、子ども3人の場合、
5,000万円+4,000万円=9,000万円
が基礎控除額だったのが、
平成27年以降は3,000万円
+2,400万円=5,400万円の
基礎控除額となりました。
いわゆる現金や不動産、
有価証券を5,400万円以上
持っていたら相続税がかかる
計算となったのです。
その為、相続税対策も考えていく
必要がある人が増えたと言えます。
2.贈与税の基礎控除(暦年課税)
贈与税の基礎控除は、受贈者1名につき1年間
(1月1日から12月31日まで)に110万円です。
110万円までは贈与税はかからず、
申告手続きを行う必要もありません。
家づくりとは別の話になりますが、
親が財産をたくさん持っている場合は
この暦年課税制度を利用して行く事が
必要かもしれません。
暦年課税は譲り受けた贈与額から110万円
が控除される制度ですので、別々の人から
110万円ずつもらって全て控除されるという
ものではありませんので、気をつけましょう。
暦年課税には色々と注意点もありますので、
しっかり税務署、もしくは税理士さんに
お尋ねする事をお勧めします。
3.贈与税 住宅取得資金の贈与
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/4641233_s.jpg)
令和3年12月31日までに20才以上
(贈与の年に1月1日現在)の人が
その直系尊属であるものから受ける
自らの居住用家屋の取得に充てる為の
金銭の贈与について住宅の新築契約締結
の時期に応じて非課税限度額が
定められています。
例えば令和3年5月25日現在であれば
(消費税10%が適用される場合)
質の高い住宅の場合1,200万円
(一般住宅の場合700万円)
が非課税となり、暦年課税と合わせて
1,310万円までが非課税となります。
*質の高い住宅に当てはまるかどうかは
住宅会社さんに問い合わせて下さいね!
この制度は受贈者の贈与を受けた年の
合計所得金額が2,000万円以下であること、
摘要対象となる住宅用家屋等の範囲、
入居要件等がありますので、
詳しくは税務署もしくは
担当営業に確認する事が必要です。
尚、受け取った年の翌年に
確定申告を行う必要がありますので
お忘れない様にして下さいね!
4.相続時精算課税制度
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/2421432-1024x1003.jpg)
令和3年12月31日までに、
父母又は祖父母からの贈与により、
自己の居住の用に供する
住宅用の家屋の新築、
取得又は増改築等
(以下「新築等」といいます。)
の対価に充てるための金銭
(以下「住宅取得等資金」といいます。)
を取得した場合で、
一定の要件を満たすときには、
贈与者がその贈与の年の1月1日において
60歳未満であっても相続時精算課税を
選択することができます。
相続時精算課税制度を利用すると
年間110万円の暦年課税制度が
利用できなくなります。
5.まとめ
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/05/212459.jpg)
マイホーム計画の時に
「親の力は借りたくない!
自分達の力で計画するんだ~」
という事は決して間違いではありません。
ただ、将来的な事を考えて、
両親や祖父母がお金持ちの場合
(相続税の基礎控除額以上に
資産を持っている場合)
は税金対策も踏まえて考える
必要があると思います。
将来の相続税軽減の為にも、
利用できる制度はしっかり
利用するようにしていきましょう。
詳しくは税務署や税理士に
お尋ね下されば幸いです!
ちなみにふくちゃんファミリーも
親の資産がいくらか、
相続税がどうなるのか、
親が元気なうちから話し合ってますよ。
とっても下世話な話ですが・・・笑
親の脛をかじった方がお得という場合が
多いのが、住宅を取得する場合の贈与税の
非課税枠です。しっかり話し合いましょうね!