住宅ローンアドバイザーは国家資格では
ないのですが、住宅ローンの組み方は
お施主様のマイホーム計画を左右する
と言っても過言ではないくらい重要な
業務になります。
「給料振込の銀行さんが良いですよ」
「●●銀行さんの金利が一番安いですよ」
「●●銀行さんは融資が通りやすいですよ」
とかそんな事で簡単に決めると、
お施主様にとって、相当な損となる事も
あります。お客様の特性、銀行の特徴、
固定金利と変動金利はどちらが良いか、
元利均等か元金均等か等、
お客様に一番合った銀行、
そして借り方をご提案する為には
営業は住宅ローンについて
しっかり学ぶ必要があります。
1.住宅ローンアドバイザーとは?
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「住宅ローンアドバイザー」とは、
お客さまが最適な住宅ローンを
選択することができるように、
消費者保護や説明責任を果たし、
住宅ローンについての正確な
商品特性やリスク、情報などを
アドバイスする資格者です。
金融市場が大きく変化する中、
住宅ローンの商品が多様化しています。
以前は銀行か住宅金融支援機構
(フラット35)かが選択肢でしたが、
現在ではインターネット型の金融機関
も増えてきて、ネットで手続きを行う
非対面型の銀行や、
金利、手数料、団体信用生命保険の
商品の多様化も含め、どの商品が
自分に適しているのかを見つける事が
難しい時代となって来ています。
そこで、住宅営業の業務を行う私達も
住宅ローンに関する正確な知識や
倫理観を持った人材となり、
お客様により良いご提案が出来るよう
スキルを身に着ける必要があります。
2.住宅ローンアドバイザーのメリット5選
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①お客様の立場に立ったアドバイスが出来る
お客様ご自身が一緒に考えて
住宅ローンを選べるよう、
お客様の立場に立って説明を
する事を心がけ、お客様に納得頂ける
アドバイスを行う事が出来ます。
②正確かつ十分な情報提供が出来る
十分な知識を身に着ける事により、
お客様が「借りられる」住宅ローン
ではなく「返せる」住宅ローンを
選択できるよう、お客様に対し
住宅ローンの内容、リスクについても、
正確な情報を提供する事が出来ます。
③資質向上・コンプライアンスが守れる
常に、住宅ローンの最新情報を収集し、
資質の向上に努めるとともに、
個人情報は適切に利用し、
法令や社会規範等を守って行動出来る
ようになります。
④住宅ローンアドバイザーと名乗れる
「住宅金融普及協会
住宅ローンアドバイザー登録者証」
(カード)が交付され、正式に
住宅ローンアドバイザーと
名乗る事が出来ます。
もちろん名刺にも書けますし、
ホームページやSNSでも紹介
する事が出来ます。
⑤住宅ローンについて学び続ける事が出来る
住宅金融普及協会からの情報により
住宅ローンを取り巻く特集や
アドバイスのポイントを学べます。
また、住宅ローンアドバイザー
養成講座の最新のテキストや映像で、
アドバイスの知識を再確認できます。
実務上よくある相談事例を
ファイナンシャルプランナーが解説した
「住宅コラム」で学ぶ事も出来ます。
3.住宅ローンアドバイザーのデメリットは?
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デメリットという事はないのですが、
住宅ローンアドバイザーは国家資格では
ありませんので、FP技能士や宅建士
みたいな信頼性は少ないと言えます。
また、住宅ローンアドバイザーの資格を
取得しただけでその後に学ばない人が
いたら、ただ持っているだけの営業と
なってしまいますので、お客様にとって
は弊害とも言える資格になる可能性も
あります。
お客様からしたら、
有資格者に頼んでいるつもりでいて、
実際、学んでない人だったらいい迷惑
ですよね・・・。
ちょっと辛口になりましたが、
他の資格も同様、目的はお客様に有利に
なるようにご提案できる人財となる事
ですので、そこはご理解頂きたいと
思います。
4.住宅ローンアドバイザー受験資格は?
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住宅ローンアドバイザーは、
年齢、性別、学歴に関係なく、
誰でも受験できる資格です。
実務経験も必要ありません。
資格を取得するには養成講座を受講するか、
認定試験を受験するかの方法があります。
養成講座は、
「一般財団法人住宅金融普及協会」と
「公益社団法人全日本不動産協会」
が実施しており、
どちらも内容はほぼ同じです。
養成講座を受けた後に効果測定を受け、
その結果が一定のラインに達していれば
合格となり、各協会に登録することで
資格を取得することができます。
また、認定試験を受ける場合は、
「一般社団法人金融検定協会」実施の
「住宅ローンアドバイザー認定試験」
に合格すると資格が得られます。
5. 住宅ローンアドバイザーの難易度は?
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住宅ローンアドバイザー資格取得の
難易度を比較してみましょう。
平成30年7月の養成講座
(住宅金融普及協会実施)の場合、
申込者数1,792名に対する
受講率は86.7%、
そのうち終了率は82.9%となっています。
また認定試験を実施している
金融検定協会によると、認定試験の
難易度は、入行4~5年の銀行員
を受験対象者レベルとしていますので、
住宅ローンに関する知識が
比較的少ない方の場合は、
住宅金融普及協会が実施している
養成講座を受講する方が
取得しやすいと思われます。
5.まとめ
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住宅ローンアドバイザーは
資格そのものに価値がある訳ではなく、
お客様に適正な住宅ローンをご提案する
為の知識をつける事に意味があります。
住宅営業を行うに当たって切っても
切れない住宅ローン。その知識の向上は
必須と言えます。
宅建士を2,3年頑張って合格したとか
それはそれで素晴らしい事だと思いますが
まずは住宅ローンについて真剣に学び
適切な住宅ローンを提案出来るようになる
事の方が先決だと言えます。
住宅営業として会社に勤め始めた方、
まずは住宅ローンアドバイザーを取得
して、しっかり学んでください。