住宅ローン気を付ける点、
前回は夫婦共働きの方の借り方
について書かせて頂きました。
経験不足な営業はそこまでの提案が
出来ない可能性がありますので、
あえて記事にしました。
住宅ローン気を付ける点 第二弾!
1.これだけはやめよう!短期固定金利プラン。
住宅ローンの商品には変動金利タイプと
固定金利タイプとあって、
フラット35Sのように35年間固定
という商品であれば安心感もあって
良いのですが、
短期固定金利とは2年固定、3年固定、
5年固定とか決まった期間だけ固定金利で、
その期間が終わったら
変動金利や固定金利を
改めて選びなおすという商品です。
2021年5月のとある地銀さんの
WEBサイトを調べた所、
金利は2年、3年、5年固定が1%、
10年固定が1.05%。
変動金利が0.925%と書かれています。
金利を選択する場合、
少しでも固定が長く安心できる
10年固定で選ぶ方も多いと思いますが、
ここで一旦STOP!
本当にそれで良いのか考えてみましょう。
2年、3年は論外(5年と同じ金利だから)
だとしても、5年か10年か変動かで
悩まれると思います。
10年で返し終わる方が10年固定で
選ぶのはOKですが、
35年返済で払って行く方は
しっかりと細かい内容を見てみましょう。
2年、3年、5年、10年の短期固定期間
を選択した場合、その期間が終わる時には
金利の見直しを行う必要があります。
銀行さんのパンフレットには
『固定期間終了後もさらにお得!
固定期間終了時点の住宅ローン
基準金利から年マイナス1%優遇』
とか書いてあり、安心感を誘っていますが、
『基準金利』っていう金利が何かを知らないと
大変な事になります。
ちなみに、
2021年5月のとある地銀さんの
『基準金利』は2年固定が2.4%、
3年固定が2.45%、5年固定が2.5%、
10年固定が2.6%となっておりますので、
現状と景気が変わらず金利が
変わらない場合でも、2年固定が1.4%、
3年固定が1.45%、5年固定が1.5%、
10年固定が1.6%となるという事です。
金利が今と変わらない場合と書きましたが、
変わらない場合、変動金利は0.925%のまま
となります。
その固定期間に金利が急上昇してしまった
場合は10年固定を選んでて良かったねって
事もあるかもしれませんが、
それでも35年間の内の10年の話ですので、
本当に金利上昇リスクを心配される場合
はフラット35S等の全期間固定金利を
選ぶ事をおススメします。
2.固定金利か?変動金利か?
金利の事なので(将来はわからないので)、
あまり変な事は書けませんが
2年固定や3年固定を進めてくる
営業には要注意という事は言えます。
・・・わかってない可能性があります。
その場合はその根拠をしっかり聞いて
納得できるならOKです。
借りる方の年収、借りる額等が違うので
一概には言えませんが、35年で借りて
少しでも早く返していきたい!!
目標は20年返済だ~っていう方は
変動金利、金利上昇リスクを抑えたい、
毎月の支払いが決まってた方が
安心って方は全期間固定金利をおススメします。
3.固定金利のメリット・デメリット
固定金利型のメリット
固定金利型は全期間金利が同じ
という安心感がある商品です。
低金利のときに固定金利型を選択すれば、
その後金利が上がっても同じ
金利が続きますので、メリット大です。
また、毎月の返済額が確定するため、
返済計画が立てやすいです。
固定金利型のデメリット
同時期の変動金利型と比べると、
固定金利型のほうが金利は
高めに設定されます。
変動金利ならその時の金利(短プラ等)
が下がれば、同じように金利が下がり、
返済額も減りますが、固定金利は途中で
金利が下がっても同じ金利ですので
返済額も下がりません。
4.変動金利のメリット・デメリット
変動金利型のメリット
変動金利型は同じ時期の固定金利型と比べて
金利が低く設定されている事が多いです。
金利の見直しは銀行によって違いますが、
返済額は従来の125%までという
ルールがあるため、
返済額が極端に増えることはありません。
2021年、金利が0.5%を切る商品もあり、
前回も書きましたが1%の住宅ローン控除
の利用で得する場合もあります。
変動金利型のデメリット
金利が下がればお得な変動金利型ですが、
逆に金利が上がると返済額が増えます。
125%ルールがあると言っても、
金利が上がると実際は全体の返済額が
増えることになります。
35年という長い期間ですので、
金利が上がったら支払いが苦しくなる
というギリギリの計画の方には
リスクが大きいと言えます。
5.まとめ
借りる方の年収、年齢、借りる額等が
違うので一概には言えませんが、
35年で借りるけど少しでも
早く返していきたい!!
目標は15年返済だ~っていう方は変動金利。
金利上昇リスクを抑えたい、
毎月の支払いが決まってた方が
安心って方は全期間固定金利を
おススメします。
将来の金利上昇・下落がわからない為、
何とも言えませんが、
どちらがお客様に合う借り方か
しっかり検討する必要があります。
☆変動金利が向いているだろう人
資金計画的に余裕がある人は
変動金利型が向いています。
何故なら金利が上がってきたら、
金利が上がる前に繰り上げ返済が
できる資金があるからです。
住宅ローン控除が使える10年間だけ
変動金利型住宅ローンを利用して、
終了とともに繰り上げ返済する事が出来ます。
☆固定金利が向いているだろう人
全期間固定金利型はローン完済までの
返済額が決まっている為、毎月同じ額を
支払えばよいという安心感があります。
金利が上がる事により支払いが上がったら
やばい!っていう方は迷わず固定金利を
おススメします。
6.おまけ
ちなみに私が新築した当時は
住宅金融公庫(固定金利)が主流でしたが、
繰り上げ返済して早期に返し終わりたい
という気持ちが強かったので、
変動金利で借りました。
金利が上がるリスクが怖いという事もあり、
気合を入れて繰り上げ返済を頑張りました!
今回は文章で説明するには難易度が高く、
私の文章力では伝わるか心配ですが、
銀行さん選び、ローンの種類、借り方、
返し方は建物費用・土地費用と並ぶ
三大費用ともいえるくらい重要な項目
ですので、しっかり勉強しましょう。
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