お客様から自己資金を貯めてから
計画する方が良いのか、
自己資金は無いけどすぐ計画した方が
良いのかというご質問はとても多いです。
結論からいうと [人によって違う ]です。
問題は住宅ローンを
無理なく返していけるのなら、
自己資金が多くても少なくても、
どちらでも良いという事になります。
1.頭金(自己資金)とは?
頭金(自己資金)
=かかる費用-住宅ローン
となります。
又は
かかる費用(予算)
=住宅ローン+自己資金です。
かかる費用(予算)-自己資金
=住宅ローンですので、
自己資金の額により住宅ローンが
増えたり減ったりする事になります。
自己資金が少なくても無理なく返済できる
住宅ローンであれば問題ありませんし、
自己資金が多くても支払いが苦しければ
問題である計画という事になります。
ただ、
一般的なお客様に共通して言えるのは
マイホームの計画は遅くなればなるほど
完済年齢が遅くなるというリスクとなります。
家賃7万円の賃貸マンションに住みながら
自己資金を貯めるという事であれば
(その間の家賃がもったいないので)
早めに計画した方が良いと思います。
(とりあえず実家に住んで○年間は
めちゃくちゃ貯めるぞ~って
いうのは大賛成ですが☺)
参考までに
2019年フラット35利用者 全国平均
(注文住宅)自己資金額621.9万円
(建売住宅)自己資金額282.4万円
となっております。
2.大事なの事は『節約』
営業をしていて、お客様のご年収や
自己資金を伺う機会が多いのですが、
年収が高い=貯金がある訳でもないし、
年収が低い=貯金が無いっていう
訳でもありません。
どちらかと言うと、
年収どうこうよりも、
ちゃんと節約が出来ている
ご家庭は貯金もしっかり出来ています。
大事な事は年収がどうとかではなく、
節約をしてきちんと貯金が出来る
家計になっているかです。
毎月の収入―支出=貯金(+賞与分の貯金)
が年間の貯金となりますので、
現状の収支をしっかり見直す事が大切です。
節約の方法は前回の記事でも少し書きましたが、
また改めて書いていこうと思います。
一部ご紹介すると
・携帯電話の見直し(格安スマホ)
・家のネット環境の見直し
・生命保険の見直し
・外食の見直し
・光熱費の削減
・一番大きいのが使途不明金の見える化
*外食の見直しは外食先を見直したり、
1回の金額を決めたりする事で
自然と削減できます。
ちょっと嫌だと思う見直しは
・禁煙 ・ビール ・小遣い ・趣味
禁煙は健康の為にも
是非おススメしたい削減項目ですが、
それでパパが「そんな事なら家は建てん!」
となったらいけませんので、
無理強いは止めて下さいね。
3.まとめ
自己資金を多くするメリット
- 住宅ローンの借入額を減らし、返済額が減る
- つなぎ融資が必要な場合、一旦自己資金を出してつなぎ融資の額を減らす(期中金利の削減が出来る)
- フラット35Sの金利を下げる事が出来る(銀行融資が有利になる)
自己資金を多くするデメリット
- 住宅ローン控除額が減る可能性がある
- 貯金額(キャッシュ)が減る
- 団体信用生命保険の保険金額が減る
団信の事は大した事ではないと
思われるかもしれませんが、
実際に別で生命保険に加入する事を
考えたら少しでもお得になります。
②は以前もお話した通り、
住宅ローンは長期間、超低金利で、
色々な優遇を受けて借りる事が
出来る唯一のローンですので、
その恩恵はしっかり受けた方が
良いという考え方が出来ます。
自己資金を多く出して、
住宅ローンを減らして、
自動車ローンや教育ローンを借りる
というのはもったいないので、
将来使う可能性がある場合は
なるべくキャッシュを手元に
残す事を検討した方が良いと思います。
もちろん自己資金があった方が良いですが、
無くても無理の無い返済計画
が出来るのであれば無くてもいい。
逆に自己資金があるから贅沢な住まい
になって苦しい返済計画になるのは
一番悪いケースかもしれません。
4.おまけ
豆知識
あえて貯金と書きましたが、
『貯金』と『預金』は同じような
言葉ですが、違う言葉です。
銀行さんや信用金庫さんに預ける場合は
『預金』、ゆうちょ銀行さんやJAさんに
預ける場合は『貯金』といいます。
今回、貯金と書いたのは
タンスや貯金箱に入れておくのは
『預金』とは言いませんので
『貯金』と書きました!ちゃんちゃん。