年収300万円の方の家づくりについて
予算の考え方を書いていきます。
家族数が同じで同じような生活をすると
年収400万円の家族も300万円の家族も
必ずかかる生活費はほぼ同じとなります。
その分、年収300万円の方の方が家を
建てた時の生活が苦しくなる計算に
なります。
年齢が若く、将来的にどんどん給料が
上がる方の場合はそこまで心配しなくても
良いのですが、給料があまり高くならない
という方はこちらの予算の考え方を
参考にして、失敗しない計画をして
頂けたらと思います!!
1.年収300万円の方の手取りはいくら?
年収300万円の手取り額は
約240万円になります。
年収から社会保険料や所得税、
住民税等サラリーマンであれば
会社から引かれて振り込まれます。
年240万円という事は月20万円が
年収300万円の方の手取り額と
なります。
年収が変わらなければ、
ボーナスがある方は毎月の手取り額が
その分少なくなる計算となります。
国税庁が行っている
「民間給与実態統計調査(令和元年分)」
の結果では、20代前半(20歳~24歳)の
平均年収が264万円であるのに対して、
20代後半(25歳~29歳)の平均年収は
369万円となっています。
20代前半はまだ新入社員から社歴が
浅く、賞与も満額出ないという事も
あるからだと思います。
次の章ではその手取り分が何に
使われていくかを書いていきます。
2.年収300万円世帯の生活費は?(想定)
一般的に必ずかかる費用として、
食費、住居費、光熱費、通信費、雑費
があります。娯楽費やお小遣いも
必要ですが、まずは月々必ずかかる
費用の例を計算してみます。
あえて、住居費は後で計算します。
①食費 3万円~4万円
②水道光熱費 1万円~1.5万円
③通信費 1万円(携帯等)
④雑費 1万円~2万円(ガソリン等)
⑤小遣い 4万円(夫婦で)
ここまでで、合計10万円~12.5万円。
残りが約7.5万円~10万円。
その残額をすべて住居費に使う事は
出来ません。車代、保険代、預金
そういう費用も考慮すると、
住居費として使えるお金は6万円位
ではないでしょうか。
あくまでも想定ですので、
皆さまの生活費を入れて計算してみて
実際にどれくらい住居費として使える
のかを算出してみて下さい。
ここでは想定で6万円と考えて
家づくりの予算を算出してみます。
3.月々の住居費から算出する借入額は?
月々6万円の支払いで借入がいくらに
なるのか算出してみます!
変動金利0.6%、35年返済で計算
すると約2,270万円となります。
2,270万円借りると、
月の返済が6万円となり、年収300万円
の方のローンの目安となります。
このローン金額に自己資金を足した額が
家づくりの予算となりますので、
自己資金が500万円の方であれば、
総額2,770万円までの予算で家づくりの
計画が出来るいう事になります。
4.年収をアップさせる方法5選
実際に上記で計算した数字では
土地から購入して注文住宅を
建てるのはなかなか難しく、
中古住宅や中古マンションも
視野に入れて計画して行ってほしいと
思います。
ただ、どうしても新築一戸建て
にこだわれる場合は、年収をアップさせる
方法も考えて努力してみる方法も
ありますので、ご紹介します。
すべての方が出来る訳でもありませんが、
こんな方法もあると、判断材料の
一つにして頂けたらと思います。
現実的ではないものもあるし、
もっと他にもたくさん方法が
ありますが、一部ご紹介いたします。
①昇進や昇給を目指す
今の仕事をめちゃくちゃ頑張って
成果を上げる王道の方法です!
残業、休日出勤なんのその!!
人より頑張らないといけませんが、
きちんと評価してくれる会社
であれば一番良い方法です。
②資格を取得する
仕事の内容によっても違いますが、
私の住宅業界であれば宅建1万円
とか建築士1万円とか、資格手当
だけで数万円は見込めます。
仕事が終わってからの勉強も
大変だと思いますが、将来の
自分の為にもなりますので、
家族の為にも頑張ってみましょう。
③副業をする
このブログもそうですが、
広告収入や転売等、副業を行う
方法もあります。
問題は副業の時間を使いすぎて、
本業がおろそかにならないように
しないといけません・・・。
会社からの評価も得られず、
資格も取得できず、将来の自分の
展望が見えなくなります。
④転職する
世の中にはブラック企業もあるかも
しれません。一生懸命真面目に働いて
10年も頑張っているのに年収300万円
という方は転職も視野に入れても
良いかもしれません。
無責任な事はもちろん言えませんが、
仮に、転職をしなくても
転職サイトを覗いてみて、
自分の職種の年収が一般的に
どれくらいなのかは比較の意味でも
見てみる必要はあると思います。
⑤家族で頑張る(パート収入)
パート収入は大きいです。
年間100万円程度でしたら、所得税も
住民税もかからず、社会保険も配偶者
の保険に入れますので、全額が手取り。
その破壊力はすさまじいです。
簡単に言うと、そのパート収入だけで
月9万円も使えますので、
住宅ローンも支払う事が出来ます。
問題点としては、
いつまで働けるかわからないという
所です。不確定要素ですね。
その他にも『投資』したりする事も
出来ますが、そのぶんリスクもありますので、
あまり簡単には手を出さない方が良いです。
5.まとめ
今回は年収300万円の方の家づくり
予算についてまとめてみました。
正直、結構厳しい数字だったと
思いますが、これが現実です。
嘘みたい話ですが、
年収300万円+パート収入100万円の
夫婦が4,000万円を借りる事が出来ます。
でも、まず返せません。
借りる事が出来るから大丈夫だという
営業マンだったり、その住宅会社から
紹介されたファイナンシャルプランナーが
言ったから大丈夫だなんて思わないように
今回の記事を例にして自分の生活費を
書き出してみて下さい。
住宅会社さんから紹介されるFPは
多少無理させてでも、大丈夫ですよと
仰ることも多いので、見極めが必要です。
こちらのサイトでは住宅会社と繋がって
いないFPの無料相談も出来ますので、
覗いてみて下さい。
何度も言いますが、決して無理しないように。
家づくりの目的は「家族の幸せ」の為です。