マイホーム購入を進めて行く中で、
気に入った物件が見つかり、
住宅ローンの審査を提出したら、
審査が通らなかったという人
もおられると思います。
審査が通らない理由や原因、
そしてその場合の対策、
対処法も含めてご紹介して行きます。
金融機関によって審査基準が異なりますので
すべてが当てはまる訳ではありませんが、
基本的な審査項目についてお伝えします。
また、万が一住宅ローン審査に
通らなかった場合の対処法も
書いておきます。
1.金融機関は住宅ローンの不承認理由を教えてくれない
マイホーム探しで気に入った
物件が見つかると、住宅ローンの
事前審査を受けることになります。
事前審査が通れば、
手付金を払って契約を結び、
本審査を受ける事になります。
事前審査も本審査も不承認
となった場合、その理由は本人で
あっても教えてくれません。
ほとんどの金融機関は
「総合的判断です」となります。
どのような理由で不承認となったのか、
考えられる項目をお伝えします。
2.住宅ローンに通らない理由
通常、住宅会社や金融機関窓口を通して
住宅ローン審査をお願いした場合、
各金融機関の基準に沿って確認して、
その基準に満たない場合は修正を
ご提案頂く事が出来ます。
その基準の主な項目は
- 勤続年数
- 返済負担率
- 完済年齢
- 健康状態
- 担保評価(物件が基準外)
その他色々あります。
例えば、年収、その他の借入も
含めての返済負担率だったり、
借入時年齢も考慮した
完済年齢だったりです。
上記については住宅会社の営業や
金融機関の担当者がヒアリング、
書類チェックで基準に合ってない
場合は指摘して頂けますし、
いきなり否決(不承認)となる事は少なく、
借入額の減額や借入年数の短縮という
条件で承認となる事も多いです。
但し、
インターネットで申し込みをする場合は、
いきなり否決となってしまう
可能性がありますので、インターネット
での申請は特に注意し、
基準に合っているかを確認しながら
提出する必要があります。
上記以外で住宅ローンに通らない大きな理由としては
- 信用情報が悪い
- 健康状態が悪い
- 物件が基準に合わない
の3項目となります。
①の信用情報については
過去に支払いの延滞がある、
破産をした事がある方は
審査が厳しくなります。
基本的には支払いの延滞は5年以内、
破産は10年間記録に残っています。
その問題が起こった金融機関に関しては
生涯その事実は残りますので、
20年以上前に破産した際に損害を
与えてしまった金融機関は審査が
厳しくなると思われます。
また、意外と知られていませんが、
クレジットカードを持っていない
・過去に作った事が無いという方も
「信用情報自体が無い」という事で
審査に通らないという可能性があります。
そういう現金主義の方も住宅ローン
を申請する際はクレジットカードを
事前に作り、一度お使い頂いてた方が
無難です。
また、信用情報に関してですが、
借入額を増やす事を目的に、
奥さんやご両親の収入を合算する事
があります。
その場合、連帯保証人・連帯債務者も
同様に審査されますので、
お一人だったら承認されてたのに、
連帯保証人・連帯債務者の信用情報で
引っ掛かるという事も考慮して下さい。
②の健康状態については、
融資事前審査の際には提出しない
『団体信用生命保険』の『告知書』に
過去の病歴を書くのですが、
これに引っ掛かると融資は通りません。
告知書なのでウソも書けませんので、
過去の病歴で一般的な金融機関での
借入が厳しい方は団体信用生命保険が
唯一『任意』となっている
『住宅金融支援機構のフラット35』
をご利用されると良いでしょう。
最後に③物件が基準に合わないです。
住宅ローンの場合、担保評価で審査が
不承認となる事は比較的少ないです。
物件が基準に合わないというのは例えば、
市街化調整区域や保留地は基準外とか、
前面道路が私道が駄目とか各金融機関
の基準でNGという事があります。
こちらも事前に確認する事で
対応出来ますので、銀行さん選びの時に
住宅会社さんのアドバイスを
もらって下さい。
3.住宅ローン審査時に気を付ける事
住宅ローン審査時に気を付ける事
ですが、融資事前審査を同時に
たくさん提出しない事です。
何も考えない住宅営業の人は
どこかで承認が出れば良いので
3社も4社も書いてもらって
提出する人がいます。
万が一、何かに引っ掛かって
4つとも否決となってしまった場合、
次の対策が立てにくくなります。
しっかりヒアリングをして、
信用出来る金融機関1社に提出
するようにしましょう。
4.住宅ローンに通らなかった時の対処法
住宅ローンに通らない理由
で一番多い『信用情報』ですが、
自分の信用情報を取得する事が出来ます。
色々な審査期間がありますが、
ポピュラーなのは『CIC』です。
電話やインターネットから
の取得も可能ですし、
1,000円程度で取得出来ますので、
自分の信用情報を取得してみる事
をお勧めします。
ちなみに、過去に延滞があったかも?
という記憶があれば、
融資の審査を受ける前でも
取得してみると良いと思います。
信用情報を見ると、4年前に延滞を
続けてしまっていた場合でも、
1年待てば再挑戦できる事がわかります。
また、信用情報を確認する際は
申込者だけでなく、連帯保証人
・連帯債務者も一緒に調査する
必要があります。
cic https://www.cic.co.jp/index.html
5.まとめ
金融機関としては、
住宅ローンは貸したくて仕方ない
商品でもありますので、
しっかり相談して提出すれば
簡単に不承認という結果になる事
は少ないと思います。
但し、金融機関が貸す貸さないを
判断しているケースばかりではなく
『保証会社』が判断している
ケースも多い為、信用情報だけは
キレイにしておきたいものですね。
余談ですが、
私のお客様で住宅ローンが否決となり、
「絶対延滞していない、
ローン自体借りた事ない」と言われる
お客様がおられましたので、
信用情報を取得してもらいました。
そうしたら携帯電話の支払いが
遅れていたという方がおられました。
通話料はローンではないのですが、
携帯本体の費用が分割ローンという事
をご存じ無かったようです。
住宅ローンが通らなかった場合も
いろんな対応策で承認を得る事が
出来ますので、あきらめずに
順序立てて取り組んで行きましょう!!