お金をかけて良い家を作るのは簡単ですが、
なるべく費用を抑えてかつ、
効果的なものをピックアップしましたので、
ご参考にされてくださいね!
大手のハウスメーカーさんの
坪70万円とか80万円とかを
購入されている方々には
きっと鼻で笑われる内容かもしれません。
でも、私は何度も書きましたが、
マイホームで無理をして購入して
後に苦労するような事になっては
ならないと思っております。
高所得、貯金たっぷりの方には
あまり参考にならないかもしれませんが、
なるべく安く建てたい!
少しでもいい家に住みたい!
っていう方はきっと参考になる
項目もあるかと思います。
1.防犯対策
①外回りに砂利を敷く
家の周囲に砂利や音が鳴る軽石を
敷き詰めると泥棒や不審者が
近寄りにくくなります。
また、その砂利の下には防草シートを
敷き詰めると草も生えにくいし、
抜きやすいです。
自分でもできますが、
職人さんにやってもらっても
安価で出来る防犯対策です。
② スポットライト フラッシュ付き
玄関の人感センサーライトは
とても便利なので、是非採用を!
あとは家の裏側とか周りの家から
死角になる所にはフラッシュ付きの
人感センサーがおススメです。
ピカピカなってるのに侵入してくる
泥棒はあまりいないと思います。
③勝手口無(もしくは勝手口外部鍵穴無)
勝手口は泥棒が侵入しやすいドアです。
鍵がどこについているか外側からわかるし、
ガラスを割れば開錠する事が出来ます。
パンチングメタルの隙間が小さい面格子
を付ける事がおススメです。
正直、勝手口は無くてもいいかな~
って私は住んでて感じます。
2.遮音対策
①プラスターボードの2重貼り+遮音シート
音は重量物程効果が高くなりますので、
石膏ボードの2重張り+遮音シートで
かなり遮音対策になります。
②2重サッシ
外との音が気になる場合は開口部、
つまり窓を遮音する事が重要です。
線路や幹線道路の横とかですと
2重サッシがおススメですが、
ちょっとお高くなりますので、
遮音カーテン等を検討して
みても良いかもしれません。
3.遮熱対策(暑さ寒さ対策)
①LOW-Eガラス(熱遮断ガラス)
ペアガラスは遮熱対策には
あまり効果がありません。
熱遮断ガラスと言われる金属フィルムが
貼られたガラスを使うと
安価で遮熱が出来ます。
東北や北海道等寒いエリアは
太陽光は入れ、室内の熱は逃がさない
ようにしないといけないし、
九州等暑い地域では暑さ対策として
太陽の熱を防ぐように
外側のガラスの内部に設置します。
安価といえば、
ペアガラスの間にはアルゴンガス入り
のペアガラスが良いです。
お値段もサービス!?
くらいの金額で出来ます。
②遮熱・透湿・防水シート
構造によっても違うと思いますが、
通常貼る透湿防水シートを遮熱タイプに
変更するだけで遮熱効果が上がります。
材料費は少し上がりますが、
設置工事費は変わりませんので、
検討してみてはいかがでしょうか?
屋根に設置する商品もあり、
そちらの方がおススメです。
③シャッターor雨戸
特に雪が降るくらい寒い日には
シャッターや断熱雨戸を設置するだけで
室内の寒さが違います。
コストの関係もありますので、
長くいるリビングや寝室に
設置するととても効果的です。
4.耐久性能
①陶器瓦
前回も同じ事を書きましたので、
また?という声が聞こえてきそうですが、
日本の陶器瓦には遮熱効果もあるし、
陶器ですので色褪せもありません。
長く使う家ですので、
陶器瓦はやっぱりおススメです。
②高耐候シーリング
こちらも前回書きましたので、
割愛致しますが、
数万円~で出来るオプション工事です。
是非、標準じゃないって言われたら、
追加でいいから!と頼んでください。
可愛く頼むとサービスして
くれるかもしれません・・・。
③joto基礎パッキン工法(木造)
木造の場合、基礎パッキン工法は主流で、
それ以外はもうないのかなと思います。
基礎パッキン工法は基礎のコンクリート
と土台の材木との間に硬質ゴムを
挟める工法で土台が腐りにくいという事と、
基礎内部の通気が良くなり
シロアリの予防にもつながります。
ちなみにjotoというのは基礎パッキン
を作っているメーカーさんでこの商品を
使うとシロアリの保証が
10年(5年+5年)つきますので、
とてもお得ですし、
それだけシロアリが来ない事に
(jotoさんの)自信がある工法です。
5.耐震性能
①制振ダンパー設置
免振工法等もっと性能が良く
高価なものもありますが、
今回おススメする制振ダンパーは
費用も30坪くらいの家であれば
20万円~30万円前後で設置可能。
一般的な耐震構造は熊本地震のように
震度7が何度もくると1回目より
2回目の方が耐え難く
なっていくのですが、
制振ダンパーを付ける事で
繰り返しの地震に強くなります。
②偏心率(重心、剛心)チェック
プランの段階で出来るので
タダで家を強くする事が出来ます。
重心と剛心の差が大きいほど
偏心率が大きくなり、
構造部材には余計に負担が発生します。
構造部材をバランスよく配置して、
偏心率はなるべく小さくなるように
設計しましょう。
③壁・柱の直下率を上げる
2016年の熊本地震で最新の耐震基準で
設計された住宅でも何棟か倒壊しました。
また、建築基準法に規定されている
耐震性能の1.25倍の強さがあるとされる
「耐震等級2」の住宅も倒壊しています。
その理由の1つとして「直下率」の低さ
が挙げられています。
2階の柱のうち、
1階の同じ位置にも柱がある割合を
「柱の直下率」、2階の耐力壁のうち、
1階の同じ位置にも耐力壁がある割合を
「耐力壁の直下率」と言います。
耐震基準に直下率の規定は
決められていませんが、
設計をする際には柱・壁の直下率を
きちんと計算する事が大切です。
6.その他の設備
①インナーバルコニー
通常、外に設置するバルコニーは
鳥の糞害や防水の劣化による
雨漏りの原因にもなります。
バルコニーが無くても
良い方はあえて作らず、
どうしても欲しい方は
インナーバルコニーも検討して
みてはいかがでしょうか?
②床暖房
あとで設置出来ない床暖房。
リビングに設置するのに50万円も
100万円もかかると勘違い
されている方も多いです。
実際は10帖のリビングに設置する
床暖房は8帖分位で、電気式であれば
20万円程度で設置が出来ます。
③食器洗乾燥機
最近は標準仕様の住宅会社が
ほとんどだと思います。
昔は15万円とかしていた食器洗乾燥機、
今は10万円以内、住宅会社によっては
5万円程度の会社もあると思います。
奥様の手荒れ予防にも是非ご採用下さい。
④浴室換気乾燥機
食洗器と同じで今はとても安価です。
5万円もしないと思います。
梅雨時期やPM2.5対策、花粉症の方などには
重宝される事間違いなしです!
高気密の家を建ててきちんと換気せずに
梅雨時期に室内干しとかすると結露、
カビ、ダニの原因にもなりかねません。
⑤EV電源
電気自動車やプラグインハイブリッド車
の普及により、家庭でも充電できる設備を
事前に設置する事をお勧めします。
家庭用のEV電源は新築時の設置ですと
1万円~2万円で設置が可能です。
何十年も住む家ですので、是非ご検討を。
後で設置しようと思ったら5万円とか
10万円とか言われる可能性もあります。
⑥光回線の検討(jcomさん他)
新築をされるとインターネットを
接続されると思います。
光回線が主流ですが、
テレビ(地上波デジタルやBS)、
ネット回線まで込みで4,000円という
プランもあります。その場合、新築時の
テレビアンテナも不要になりますので、
あとで検討せずに新築時にご家族にあった
ネット会社さんを検討した方が良いです!
7.まとめ
以上、ケチケチなお話もたくさん
あったかと思います。
でも、インターネット会社さん一つとっても
使わないテレビアンテナを何万円も出して
設置したという事にならないように
しないといけませんので、
事前に検討出来る事があれば
しっかり調べてみましょう!
オール電化が良いか、
ガスが良いかそういう問題もあります。
光熱費、料理のおいしさ、
災害時の復旧の速さ等、
比較する所は一つではありませんので、
担当営業とちゃんと打合せを行いましょう!