家を購入しようって思った時、
建売も検討されると思います。
建売とは読んで字のごとく、
既に建っている新築住宅が
売られていてそれを購入する事です。
建売住宅にも色々なケースがあって、
大手ハウスメーカーさんがやってる
事もあるし、地元の建築会社さんが
建てた豪華な建売もありますが、
今回はローコスト系の建売グループさん
の建売についてメリット・デメリットを
書いてみようと思います。
今回も、私の建築士としての個人的な
見解ですので、参考程度にご覧ください!
1.建売住宅とは
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不動産会社や建築会社が土地を仕入れて
住宅を建設し、土地と住宅をセットで販売
する家の事。
元々は、建物完成後に販売を開始し、
住宅購入者に実物を見て契約するのが
一般的だったが、現在は建築中や着工前に
販売を開始するケースも増えてきています。
2.建売住宅のメリット
![](https://myhome-note.com/wp-content/uploads/2021/07/2580791-1024x1024.jpg)
①建売のメリット1位は『安い』
ローコスト系の建売住宅は安いです!
しかも、とんでもなく安い事があります。
また、数棟同時に建てて販売している事
が多く、最後の1棟の値引きは
100万円単位だったりする事もあり、
とにかく、近隣の注文住宅の会社と
比較してもお値段の安さには驚く事と
思います!!
②建売のメリット2位は『立地が良い』
建売会社さんも売れなかったら大損
ですので、売れる場所を選定します。
駅の近くだったり、周辺環境が良い
場所で売られている事が多いです。
それでも金額が高くなったらいけません。
土地を狭くしたり、家を狭くしたり、
色々な価格を下げる工夫をされています。
土地30坪とか、狭小地の建売も多いです!
③建売のメリット3位は『見て買える』
既に建っている物件を購入する場合、
見て購入出来るので、間取りや仕様、
内装や外構もしっかり見て購入する事
が出来ます。
多少気に入らなくても、
価格が安いからと費用対効果で検討
する事が出来ますので、見て買える
というのはメリットと考えて
良いのではないでしょうか?
④建売のメリット4位は『すぐ住める』
出来ている家を購入する訳ですので
すぐに住めます。早ければ「買う!」
と伝えてから1か月もあれば入居できる
建売もあります。
土地から探して、家を建てて、注文住宅
であれば1年かかるのをすぐに住める
という事は、その分の家賃が浮きます。
仮に賃貸で家賃が8万円だったら、
約1年違えば約100万円変わってきます
ので、これもメリットだと思います!
⑤建売のメリット5位は『売却しやすい』
安い、立地が良い、そんな物件ですので
売る時も売りやすいです。
元々建売ですので、一般的に売りやすく
作られていますし、売却するときは
欲を出さなければすぐに売れると
思います。
建売会社さんのリサーチ力は
なかなかすごいです!!
3.建売住宅のデメリット
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①デメリット1位は『品質がわからない』
建売住宅は少しでも安く売る必要が
ありますので、少しでも原価を抑える
ように努力されています。
原価=人件費+材料費+利益ですので、
なるべく安く作る為には上記を落とす
必要があります。経営ですので、利益を
落とすわけにはいきません。
その為、人件費と材料費をいかに抑えるか
が建売会社さんの進め方になります。
『事業拡大の為、職人募集』とかって
看板が建築中の現場に貼ってあったり
しますが、腕が良いかどうかも分からない
職人さんを使ったりしてないか、
ちょっと心配になる事もあります。
決して品質が悪いとは言えませんが、
注文住宅を専門にやっている会社さんや
大手ハウスメーカーのような品質管理が
なされているとも思えませんので、
品質についてはそれなりと考える方が
無難かもしれません。
②デメリット2位は『アフターがイマイチ』
これも100%そうとは言えませんが、
地元の建設会社や大手ハウスメーカーと
比べるとアフターが勝っているとは
思えません。アフターサービスを重視
したいという方は対応の不満を
感じる可能性があります。
購入する前にアフターメンテナンスの対応
についてはしっかり確認しておく必要が
あると思います。
③デメリット3位は『仲介手数料がかかる』
これは100%ではありませんが、
(大手)建売会社さんグループでは
建売住宅の販売を地元の不動産会社さんに
依頼しているケースが多いです。
その場合、建売会社さんの営業マンから
家を買うのではなく、近所の不動産会社
の営業マンから購入する事になります。
その為、仲介手数料が諸経費の欄に
載っている事があります。
仲介手数料は物件価格の3%+6万円+
消費税ですので、その建売住宅の価格が
3,000万円だったら、100万円を超える
仲介手数料を支払う事になります。
不動産会社さんは仲介手数料を頂くのが
仕事ですので、建売会社さんからと、
購入するお客様からと両方から手数料を
もらわれる事になります。
良くあるのが、その土地を建売会社さんに
仲介したのもその不動産会社さんだったり
しますので、一つの土地で2回も仲介手数料
が発生したり、売主さんからも買主さんから
も仲介手数料をもらったり出来ますので、
美味しい仕事になるみたいです。
4.建売住宅が向いている人
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建売住宅は予算をかけたくない!
そして、家にあまりこだわりが無い!
という方に向いています。
建売住宅は分譲地に同じような家を
いくつも建てることになることから、
資材を大量に調達し、建築費用を安く
抑えられるという特徴がありますので
費用をかけず、こだわりも無い方には
建売住宅が向いていると思います。
また、面倒くさがりの人。
打合せを何回もしたくない、すぐに
住みたい等、そういう人にもおすすめです。
あとは転勤族の人。購入して5年住んで
転勤になってしまった場合、賃貸にして
家賃収入を得ながらローンを返していく
事も出来るし、売っても元が安いので、
そこまで損をしないので売れる
のではないかと思います。
仲介手数料が無料になるかもしれない
サイトもご紹介しますので、気になった
物件があったら調べてみては
いかがでしょうか?
5.建売住宅が合わない人
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家にこだわりたい人。
家の品質を考える人。
アフターサービスを重視する人。
今は年収が安くても、将来的に上がる
可能性が高い人。
要するに建売を購入しようとする年齢層は
20代~30代前半の方が多いと思います。
年収も比較的安い段階ですので、
購入時はなるべく総額を抑えようと
建売住宅が視野に入るのですが、
購入して5年、10年すると年収も上がり、
あの時、もっといい家を買っておけば
良かったという気持ちが出て、後悔に
繋がる可能性もあります。
将来後悔しない為にも、自分達の価値観を
しっかり考えて、価格だけで決めないように
しないといけませんね!!
6.まとめ
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私はローコスト系の建売住宅が
悪いとかは決して思っておりません。
むしろ、無理して注文住宅を建てて、
あとで生活が苦しいとか、ローンを
払っていけないとかそういう事に
なるくらいなら、建売住宅の方が
よっぽどマシだと思います。
ただ、建築士の立場から申し上げると、
ローコスト系の建売住宅の管理体制や、
職人さんのレベルの良しあし、使用材料の
グレードを考えた時には「安いなりの家」
という印象はあります。
「安くて良い家を買った」と思うと後悔する
可能性があるので、「安い家を買った」と
シンプルに考えると良いかと思います。
何度も言いますが、ローコスト系の建売を
否定してはいませんし、価値観の問題だと
思いますので、メリット・デメリットも
参考にして頂きながら、ご選択くださいね!