住宅会社選び

建売住宅のメリット・デメリット 失敗しない購入方法

家を購入しようって思った時、

建売も検討されると思います。

建売とは読んで字のごとく、

既に建っている新築住宅が

売られていてそれを購入する事です。

建売住宅にも色々なケースがあって、

大手ハウスメーカーさんがやってる

事もあるし、地元の建築会社さんが

建てた豪華な建売もありますが、

今回はローコスト系の建売グループさん

の建売についてメリット・デメリットを

書いてみようと思います。

今回も、私の建築士としての個人的な

見解ですので、参考程度にご覧ください!

1.建売住宅とは

不動産会社や建築会社が土地を仕入れて

住宅を建設し、土地と住宅をセットで販売

する家の事。

元々は、建物完成後に販売を開始し、

住宅購入者に実物を見て契約するのが

一般的だったが、現在は建築中や着工前に

販売を開始するケースも増えてきています。

2.建売住宅のメリット

①建売のメリット1位は『安い』

ローコスト系の建売住宅は安いです!

しかも、とんでもなく安い事があります。

また、数棟同時に建てて販売している事

が多く、最後の1棟の値引きは

100万円単位だったりする事もあり、

とにかく、近隣の注文住宅の会社と

比較してもお値段の安さには驚く事と

思います!!

②建売のメリット2位は『立地が良い』

建売会社さんも売れなかったら大損

ですので、売れる場所を選定します。

駅の近くだったり、周辺環境が良い

場所で売られている事が多いです。

それでも金額が高くなったらいけません。

土地を狭くしたり、家を狭くしたり

色々な価格を下げる工夫をされています。

土地30坪とか、狭小地の建売も多いです!

③建売のメリット3位は『見て買える』

既に建っている物件を購入する場合、

見て購入出来るので、間取りや仕様、

内装や外構もしっかり見て購入する事

が出来ます。

多少気に入らなくても、

価格が安いからと費用対効果で検討

する事が出来ますので、見て買える

というのはメリットと考えて

良いのではないでしょうか?

④建売のメリット4位は『すぐ住める』

出来ている家を購入する訳ですので

すぐに住めます。早ければ「買う!」

と伝えてから1か月もあれば入居できる

建売もあります。

土地から探して、家を建てて、注文住宅

であれば1年かかるのをすぐに住める

という事は、その分の家賃が浮きます。

仮に賃貸で家賃が8万円だったら、

約1年違えば約100万円変わってきます

ので、これもメリットだと思います!

⑤建売のメリット5位は『売却しやすい』

安い、立地が良い、そんな物件ですので

売る時も売りやすいです。

元々建売ですので、一般的に売りやすく

作られていますし、売却するときは

欲を出さなければすぐに売れると

思います。

建売会社さんのリサーチ力は

なかなかすごいです!!

3.建売住宅のデメリット

①デメリット1位は『品質がわからない』

建売住宅は少しでも安く売る必要が

ありますので、少しでも原価を抑える

ように努力されています。

原価=人件費+材料費+利益ですので、

なるべく安く作る為には上記を落とす

必要があります。経営ですので、利益を

落とすわけにはいきません。

その為、人件費と材料費をいかに抑えるか

が建売会社さんの進め方になります。

『事業拡大の為、職人募集』とかって

看板が建築中の現場に貼ってあったり

しますが、腕が良いかどうかも分からない

職人さんを使ったりしてないか、

ちょっと心配になる事もあります。

決して品質が悪いとは言えませんが、

注文住宅を専門にやっている会社さんや

大手ハウスメーカーのような品質管理が

なされているとも思えませんので、

品質についてはそれなりと考える方が

無難かもしれません。

②デメリット2位は『アフターがイマイチ』

これも100%そうとは言えませんが、

地元の建設会社や大手ハウスメーカーと

比べるとアフターが勝っているとは

思えません。アフターサービスを重視

したいという方は対応の不満を

感じる可能性があります。

購入する前にアフターメンテナンスの対応

についてはしっかり確認しておく必要が

あると思います。

③デメリット3位は『仲介手数料がかかる』

これは100%ではありませんが、

(大手)建売会社さんグループでは

建売住宅の販売を地元の不動産会社さんに

依頼しているケースが多いです。

その場合、建売会社さんの営業マンから

家を買うのではなく、近所の不動産会社

の営業マンから購入する事になります。

その為、仲介手数料が諸経費の欄に

載っている事があります。

仲介手数料は物件価格の3%+6万円+

消費税ですので、その建売住宅の価格が

3,000万円だったら、100万円を超える

仲介手数料を支払う事になります。

不動産会社さんは仲介手数料を頂くのが

仕事ですので、建売会社さんからと、

購入するお客様からと両方から手数料を

もらわれる事になります。

良くあるのが、その土地を建売会社さんに

仲介したのもその不動産会社さんだったり

しますので、一つの土地で2回も仲介手数料

が発生したり、売主さんからも買主さんから

も仲介手数料をもらったり出来ますので、

美味しい仕事になるみたいです。

4.建売住宅が向いている人

建売住宅は予算をかけたくない!

そして、家にあまりこだわりが無い!

という方に向いています。

建売住宅は分譲地に同じような家を

いくつも建てることになることから、

資材を大量に調達し、建築費用を安く

抑えられるという特徴がありますので

費用をかけず、こだわりも無い方には

建売住宅が向いていると思います。

また、面倒くさがりの人。

打合せを何回もしたくない、すぐに

住みたい等、そういう人にもおすすめです。

あとは転勤族の人。購入して5年住んで

転勤になってしまった場合、賃貸にして

家賃収入を得ながらローンを返していく

事も出来るし、売っても元が安いので、

そこまで損をしないので売れる

のではないかと思います。

仲介手数料が無料になるかもしれない

サイトもご紹介しますので、気になった

物件があったら調べてみては

いかがでしょうか?

5.建売住宅が合わない人

家にこだわりたい人。

家の品質を考える人。

アフターサービスを重視する人。

今は年収が安くても、将来的に上がる

可能性が高い人。

要するに建売を購入しようとする年齢層は

20代~30代前半の方が多いと思います。

年収も比較的安い段階ですので、

購入時はなるべく総額を抑えようと

建売住宅が視野に入るのですが、

購入して5年、10年すると年収も上がり、

あの時、もっといい家を買っておけば

良かったという気持ちが出て、後悔に

繋がる可能性もあります。

将来後悔しない為にも、自分達の価値観を

しっかり考えて、価格だけで決めないように

しないといけませんね!!

6.まとめ

私はローコスト系の建売住宅が

悪いとかは決して思っておりません。

むしろ、無理して注文住宅を建てて、

あとで生活が苦しいとか、ローンを

払っていけないとかそういう事に

なるくらいなら、建売住宅の方が

よっぽどマシだと思います。

ただ、建築士の立場から申し上げると、

ローコスト系の建売住宅の管理体制や、

職人さんのレベルの良しあし、使用材料の

グレードを考えた時には「安いなりの家」

という印象はあります。

「安くて良い家を買った」と思うと後悔する

可能性があるので、「安い家を買った」と

シンプルに考えると良いかと思います。

何度も言いますが、ローコスト系の建売を

否定してはいませんし、価値観の問題だと

思いますので、メリット・デメリットも

参考にして頂きながら、ご選択くださいね!

とら太郎くん
とら太郎くん
ふくちゃんは建売を勧めるの?勧めないの?
ふくちゃん
ふくちゃん
正直、その人によると思います。新車を買う人、中古車を買う人、同じ車でも軽自動車から大型車まであるように、家も色々な商品があります。その人、そのタイミングによってどれが良いかも変わりますので、勧める勧めないではなく、『考えて欲しい』というのが本音です。

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