モデルハウスを見に行ったり、
住宅会社の営業マンと着座面談したら
初回面談の時、もしくは2回目位で
融資仮審査(事前審査)をした方が
良いです。というおススメの言葉を
聞く事が多いと思います。
融資仮審査は確かに「仮」では
ありますが、皆様の「信用情報」
も全部チェックされますので、
安易に行うと後々問題になる事も
あります。
そこで、今回は融資仮審査を行う前の
チェックポイントをお伝えします。
チェックポイントというか、
気を付けて頂きたいポイントです。
1.その他の借入は必ず記入する
住宅ローンの仮審査を行う時には
銀行が依頼する保証会社が、
その方の信用情報を必ず取得して
チェックします。
ですので、融資の事前審査書類に
その他の借入無しで提出していて、
調べた結果、その他の借入があるという
状況になると審査結果が不承認になる事
もあります。
審査書類には返済予定と
記載すれば大丈夫ですので、
その他の借入がある場合は必ず事前に
報告して、記入するようにしましょう。
ここでのチェック項目としては
①夫婦でお互いにカードを持っていて
借入がいくらあるか知らないケース。
夫婦共働きの方に多いのですが、
家計が別の場合、お互いに
クレジットカードを利用していて
お互いの利用を良く知らないという
場合があります。
この時に融資仮審査のお話を
どちらか一方にだけして、片方が理解
されておらず記入しなかった
という事が出てきます。
仮審査も重要な審査だと理解して、
ミスの無いように
申告、詳細を記入しましょう。
②先月支払いが終わったローンだからと
記入しないケース。
これはご存じなくて当たり前です。
既に先月支払いが終わっている為、
営業マンに、他にローンは無いですか
と聞かれても無いですと答えますね。
これは営業マンに配慮が足りません。
実際に支払いが終わっていても、
調査機関に情報が行くまでの期間を
考慮すると最近まで組んでいた
ローンについては記入するか、
備考に書くか情報は伝えておいた方が
良いと思います。
③そもそもそれがローンだと
知らなかったケース。
これもあるあるですので、
覚えておいて損は無いです。
例えば携帯電話の通話料は
ローンではないが、携帯電話の
機種代はローンの可能性が高い。
カード決済1回払いはローンでは
ないが、2回払いはローン。
夏のボーナス1括払いはローンでは
ないが、リボ払いはローン。
特に気を付けて頂きたいのは
携帯電話の機種代です。ほとんどの方は
分割払いで携帯会社さんに支払ってると
思っているのではないでしょうか?
ほとんどの会社さんはローンですよ!
2.過去の延滞状況については必ず伝える
過去の延滞(支払いが滞った)
については必ず営業マンに伝えましょう。
延滞の状態がひどければ融資仮審査前に
色々と行う事が出来ます。
ちなみにうっかり忘れてたーも含め
延滞については5年間記録されます。
1回だけの延滞で住宅ローンが絶対
借りれないなんて事もありませんので、
ご不安がある時は必ず事前にお伝え
する事が大切です。
ちなみに、私達には守秘義務が
ありますので、絶対他者に漏れる事は
心配されないで大丈夫です。
万が一漏れたりした場合、訴える事も
出来ます。
官報情報(破産等)は10年記録されます。
また、延滞、破産等を行った銀行には
一生その記録は残りますので、その
銀行以外で進めた方が良いです。
3.何社も出さない
住宅営業マンから、融資の事前審査を
何社か出しておきましょうと勧められた
方もおられるかもしれません。
上記に何の問題も無いと自信をもって
言える人は何社も出しても大丈夫です。
全部承認されるでしょうし。
でも、上記に不安がある、もしくは
100%大丈夫と言い切れない方は
何社も出してしまって、何社も不承認
となってしまった場合、それが「信用情報」
として記録されてしまいます。
何社も不承認にされてしまった人という
銀行の判断基準となり、
次の審査に不利となる事があります。
ですので、融資事前審査といえども、
慎重に行う必要があるのです。
4.その他、知っていて欲しい事
意外とご存じない情報をお伝えします。
①今までクレジットカードを
作った事が無い。
住宅ローンの事前審査で
不承認となる可能性があります。
何故なら、今までローンの取引が
無い為、記録がゼロなので、判断が
出来ない。もしくは、クレジットカード
が作れない人と判定される可能性も
あるという事です。
(いわゆるブラック扱い)
(スーパーホワイトと言われるらしい)
ただ現金派なだけの方もおられますが、
住宅ローンを組む前はどこでも良いので
年会費無料のクレジットカードを
作って、ガソリンでもコンビニおにぎり
でも買って取引をしておく事を
おススメします。
②キャッシングしない。キャッシング枠
も作らない。
キャッシングは銀行さん(保証会社さん)
の評価が下がる可能性があります。
例えば、毎月いくらかでもキャッシング
したりすると、毎月お金が少し足りない
のでは?となる可能性がありますので、
住宅ローンを組む前はキャッシングは
しないようにしましょう。
また、キャッシングはしてなくても、
キャッシング枠が大きかったりすると、
その枠の20%は使っているとみなす
銀行さんもありましたので、
気を付けておきたい所です。
キャッシングしないなら枠も作らない
ようにした方が無難です。
6.上記に心配がある方はどうすれば良いか?
上記に心配がある時は銀行さんや保証会社
さんが調べる調査機関に自分の信用情報を
事前に情報として受け取る事を勧めます。
色々な調査機関さんがありますが、
CICさんとかでしたらスマホからでも
手続き出来ますし、1,000円で情報を
もらう事が出来ます。
夫婦で収入合算する場合、連帯債務者に
なる場合は夫婦とも取得しておくと
良いと思います。見方はちょっと
難しいので、信用できる営業マンに
見せて確認してもらうとよいでしょう。
私もお客様の信用情報をチェックさせて
頂く事は多いのですが、それを見て、
色々な作戦を立ててお客様に最善の
方法をご提案しています。
7.まとめ
住宅ローンの事前審査をしてみませんか?
お客様がいくら借りれるか、
知っておいた方がこれからのマイホーム
計画に必ず役立ちます。
せっかくですから、2,3社出して
見ましょう。源泉徴収票と認印、
運転免許証のコピーだけ準備して
おいてくださいね!
と気軽に言われ、気軽に提出してしまう
融資事前審査。でも、それにより
不利に働く事がありますので、
上記をしっかりチェックしておいて
下さいね!!
また、融資事前審査と融資本審査の
最大の違いも覚えておいてください。
それは融資事前審査の時の審査事項に
『団体信用生命保険』に通るか
という審査が入っていません。
自分に健康状態の告知事項が無いか
確認しておく事も大切です。
営業マンに言ったら団信の告知書を
見せてくれますので、事前に見ておくと
良いと思います!!
という事で、今回は融資仮審査について
一般的に知られていない情報を
(新人営業マンも知らないかも?)
書かせて頂きました。
是非ご参考にして頂けたら幸いです。