賃貸不動産経営管理士ってご存じですか?
賃貸不動産経営管理士とは、
主に賃貸アパートやマンションなど
賃貸住宅の管理に関する知識・技能
・倫理観を持った専門家です。
適正な管理業務を行ううえで、
幅広い専門知識と経験を兼ね備えた
賃貸不動産経営管理士が、
重要な役割を担っていきます。
わかりやすく言うと、
賃貸住宅に住む人々にとっては、
安心・安全・快適な生活を送る為に、
賃貸住宅の管理を適切に行う専門家です。
また、賃貸住宅を貸し出す側
(大家さん等)にとっても、
そこに住む人々のニーズを的確につかみ
適切な管理を実現することは、
賃貸住宅の稼働率(入居率)を高め、
家賃収入を安定化したいと望んでいます。
そういう要望に応えていく為の知識や
倫理観を持った資格者という事です。
1.賃貸不動産経営管理士 国家資格化
賃貸不動産経営管理士は、
4月21日に発表された国土交通省令にて、
国家資格となりました。
賃貸住宅の管理業務等の適正化に
関する法律(以下、法律)における、
管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者
に管理事務所毎への1名以上の設置が
義務付けられる業務管理者について、
その要件として定められたこと
によるものです。
令和2年までの
賃貸不動産経営管理士試験に合格し、
令和4年6月までに資格者登録を行った
賃貸不動産経営管理士は、法律が施行される
6月15日から1年間の期間限定で行われる
「業務管理者移行講習」を修了することで
業務管理者の要件を満たし、現在、取得している
賃貸不動産経営管理士資格が、
法体系に基づく「国家資格」となります。
注意!!
※業務管理者移行講習は法律施行より1年。
期限までに移行講習を受講しなかった場合、
現在お持ちの賃貸不動産経営管理士資格は
業務管理者の要件を満たすことが出来なく
なります。詳しくはこちらをご覧ください!
https://www.chintaikanrishi.jp/about/
不動産賃貸経営管理士 業務管理者移行講習のフロー
引用元 一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会 受付センター
2.賃貸不動産経営管理士 難易度
結論から申し上げますと、
まだ今の所、難易度が低い資格と言えます。
平成25年から始まった民間資格で、
平成25年の合格率は85.8%と
テキスト持ち込み可の試験でした。
国家資格化に向けて年々難しくは
なっており、令和2年度は29.8%と
かなり通り難くなってきたという印象です。
国家資格化され、
これからどんどん難しくなる可能性が
ありますので、不動産業界で仕事を
しようと思われる方は1年でも早く
取得する事をお勧めします。
ちなみに、私は令和1年に合格しました。
40点満点が最後の年で(今は50点)、
合格率は36.8%でした。
画像の加工技術もなく、セブンのおしぼりで
隠させて頂きました。
私も忘れないように国家資格移行講習
を受けようと思います!
3.資格の注目度
なぜ国家資格化されたのでしょう。
それは必要な資格と認められたからです!
賃貸不動産市場の現状として、
①賃貸住宅の割合が住宅全体の3割程度
を占め、国民の重要な住宅ストック
となっている。
②人口減少や住宅の供給過多などにより、
空き家の増加が問題となっている。
③今までは賃貸不動産管理業を中心とする
法規制が存在せず、敷金の返還等の
トラブルが高い傾向にあった。
④賃貸住宅の管理におけるクレームの
複雑化や、管理委託契約のない
管理の実態もあり、適正な管理が
行き届いていない場合があった。
そういった事から今後、
賃貸不動産経営管理士への期待は
更に高まっていくものと思われます。
4.資格を活かせる業界
不動産業界での活躍が期待できます!
不動産業界でも賃貸管理、賃貸仲介業。
例えば、賃貸アパートやマンションの
大家さんがご高齢の場合、
その管理・経営をご自身で行う事が難しく、
せっかくの資産が空室になったり、
上手な資産活用が出来なくなります。
賃貸不動産経営管理士はその大家さん達に
変わって適切な賃貸運営、賃貸経営を
行っていきます。
大家さんの大切な資産を、
管理・運営していく事で
入居者様にも喜ばれ、
入居者の減少も最小限に
抑える事が出来るようになります。
5.賃貸不動産経営管理士 主な仕事内容
メインの仕事は賃貸物件の管理、
入居者募集から契約までの業務となります。
メインの業務である賃貸物件の管理
の他にも、以下のような業務があります。
- 入居者対応
- 退去後の原状回復
- 敷金の精算
- 市場調査
- 賃貸用建物の企画提案
- 管理受託契約の締結
- 入居者募集に関する業務
また、管理業務のほかに、
賃貸住宅の「経営」に関する
以下のようなサポートもおこないます。
- 不動産経営における収益化のアドバイス
- 節税・相続に関する相談
- 不動産証券化業務の請負など
賃貸経営におけるスペシャリストという
感じでしょうか?
将来的には自分自身で不動産投資を
行って行きたいと思われている方にも
お勧めの資格です!!
6.勉強方法、取得方法は?
これから難しくなってくると宅建士のように
学校に通ったり、WEBのスクールとかを
受講しないと難しいという資格になるかも
しれませんが、
今だったらまだ独学で十分です!
ちなみに令和3年度の試験日は
令和3年11月21日(日)です。
お申込み期間は
令和3年8月16日(月)
~令和3年9月24日(金)です。
https://www.chintaikanrishi.jp/exam/summary/
令和3年度 賃貸不動産経営管理士試験実施要領
引用:一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会
今ならまだ
過去問をしっかり解いて、テキスト1冊を
しっかり勉強する方法で十分合格レベルに
達する事が出来ます!!!
ちなみに私が使ったテキストと過去問集は
です!すぐに購入して勉強を開始しましょう。
ちなみに、新しい資格の為、試験の傾向が
コロコロ変わっていますので、
この資格は特に『必ず』、常に新しい
参考書と、問題集を解くようにしましょう!
私の勉強法は
①参考書をさらっと読む
②過去問集を解いてみる
③過去問で間違った所を参考書で調べる
④過去問を100%近く解けるようにする
⑤予想問題集にチャレンジしてみる。
です。
正直、難易度が高い資格は難しいかも
しれませんが、宅建士レベルくらいまでの
資格であれば、この勉強法で大体
合格レベルにまで達する事が出来ます!!
7.まとめ
現在不動産業界に勤めてない人も、
今のうちに取得する事をお勧めします。
私は将来不動産投資をしたい~って方にも
1年でも早い取得が良いと考えています。
合格率を見てもわかって頂けると思います。
宅建士の合格率が約15%前後、
最終的にはこの資格もそのくらいに
落ち着いてくるのではないかと思います。
令和2年29.8%
令和1年36.8%
平成30年50.73%
平成29年48.32%
平成28年55.89%
平成27年54.58%
平成26年76.86%
平成25年85.80%
この数字を見てもわかって頂けると
思います。賃貸不動産経営管理士、
将来的には宅建士と並ぶ資格になると
思います。今のうちに是非チャレンジ
してみませんか?